うそつき(蘭)

ケルト人のパラドクスというのがある。
ケルト人がきて、「すべてのケルト人は嘘つきだ」という。このケルト人が正直者なら、言っている内容に例外(当該ケルト人)が出てしまい、嘘になる。このケルト人が嘘吐きなら、言っている内容が正確になってしまい、真実になる。
というものだ。聞いたことはおありかと思う。
最初聞いたときはわたしもへぇーと思ったけど、このケルト人は結局のところ嘘つきだ。このケルト人は嘘吐きで、「すべてのケルト人は嘘吐きだ」の「すべて」の部分が嘘。ほんとは正直者もいるのに、すべてって言っちゃった。あるいは、嘘吐きなんだけど、いつも嘘ついてるとバレるから、たまたまこの時は本当のことを言った。嘘つく時も、ちょっとほんとうのこと混ぜるとバレにくいもん。というか嘘吐きが毎回嘘しか言わないんだったら、逆にもう正直なのと変わらないじゃないか。大体、「すべてのケルト人」ってどんだけ居ると思ってるんだ。ケルト人のハーフとかちょっと微妙なのはどうなってるんだ。うさんくさい。
 
ていうか正直者なんか居るの?このご時世。