James-Lange説…幸福は何によって作られる?(哲祥)

学校のテキストから引用。

恐怖(fear)は情動の一種である。常識では1)恐ろしい状況に出会うと、2)恐怖が生まれ、3)ドキドキしたり走って逃げたりする という順序になると考えがちである。しかし、James-Lange説によると、1)恐ろしい状況 2)心拍上昇、逃避行動などの反応 の我々の解釈の結果として 3)恐怖 が生じるという。実際に、自立神経障害(pure autonomic failure)のために心拍に変化が生じにくい患者さんでは、情動の認知的側面は同じでも感じる程度は小さいという。おそらく常識とJames-Lange説の中間あたりが真相だろうと思う。怖いから逃げる、一方で、逃げるから怖い、のだろう
ZONE E 神経系-20 / 生理学第一 北澤茂先生

たしかに、野生動物が逃避行動や「恐怖」となるべき対象からの忌避行動をとったとしても、それで本当に恐怖を感じているのかどうか微妙なところはある。むしろ虫や微生物なんかも逃避行動はとる。
つまり恐怖という感情は明らかに後付けの機能だから、それがモトにあるというよりは、それは状況と反応とを統合して得られる感情だという説には納得するものが多い。
 
とするとだ。
一日中にこにこしてればなんとなく幸せになってくるんじゃなかろうか?